戸建てをリノベする 〜 計画換気の選定 〜

⑦計画換気の選定

計画換気は、家の気密性(C値)に合わせて最適な換気方式を選ぶことが大事です。 C値が低く、気密性が高い家ほど第一種換気が効果的になるよ。

換気方式の種類とおすすめ度

  1. 第一種換気(給気も排気も機械で行う)→ おすすめ!
    [こんな家におすすめ]
    C値 1.0以下の高気密住宅(気密性が高いほど効果的)
    冷暖房効率を上げたい家(熱交換型を使うと、空調の負担が減る)

    メリット:
    計画通りに換気ができる(安定した空気の流れ)
    熱交換換気を使うと冷暖房のロスを抑えられる(光熱費削減!)
    花粉・ホコリ・PM2.5対策ができる(高性能フィルターを設置可能)

    デメリット:
    設備コスト・メンテナンスコストが高い(ダクト式は特に高額)
    ダクト式の場合、ダクト内の清掃が必要
    ➡ おすすめの換気方法:「ダクトレス or ダクト式の熱交換換気」 (例:全熱交換型 or 顕熱交換型の換気システム)
  2. 第二種換気(機械で給気・自然排気)→ 一般住宅では不向き
    クリーンルームや病院向け(住宅にはほぼ使わない)
    室内の気圧が高くなり、隙間から空気が漏れやすい
    ➡ 住宅にはおすすめしない。
  3. 第三種換気(自然給気・機械排気)→ コスト重視なら◎
    [こんな家におすすめ]
    C値 1.0以上の普通の住宅(高気密住宅だとバランスが崩れやすい)
    初期コストを抑えたい場合

    メリット:
    設備コストが安い(シンプルな構造)
    ダクトレス換気が可能(掃除がラク)

    デメリット:
    冬は冷気が入ってきやすい(給気口が外に直結しているため)
    熱交換がないので、エアコン効率が落ちる
    給気口からホコリや花粉が入る可能性がある
    ➡ C値が1.0以上なら第三種換気もあり。ただし、冷気対策が必要!

第一種換気 vs 第三種換気、どっちがいい?

方式 初期コスト ランニングコスト 換気の質 冷暖房効率 メンテナンス
第一種換気(熱交換あり)

高い

(約50~150万円)

低め

(フィルター交換)

安定


冷暖房効率UP
ダクト清掃が必要
第一種換気(熱交換なし)

中程度

(約30~80万円)

普通

(電気代がかかる)

そこそこ

多少冷暖房ロスあり

比較的ラク
第三種換気

安い

(約10~30万円)

普通

(ファンの電気代)

外気影響を受けやすい

冬場は寒い

比較的ラク

➡ 気密性が高い家(C値 1.0以下)なら、第一種換気(熱交換型)がベスト!

➡ コストを抑えるなら、第三種換気もあり。ただし、給気口のフィルター対策必須!

第一種換気のおすすめ設置方法

  1. ダクトレス熱交換換気(壁付けタイプ)→ メンテナンスがラク!
    メリット:ダクトがないので、掃除がラク&施工が簡単
    デメリット:各部屋に設置が必要(設置費用がかさむ) ➡ 例:ロスナイ(三菱電機)やせせらぎ換気(パナソニック)

  2. ダクト式熱交換換気(天井埋め込み)→ 家全体を一括管理
    メリット:全館換気が可能で、部屋ごとのムラが少ない
    デメリット:ダクトの掃除が必要&初期コストが高い ➡ 例:マーベックス「澄家(すみか)」やパナソニックの「換気システム」

  3. ハイブリッド換気(第一種 + 第三種)→ 部分的に熱交換
    1階は熱交換換気(第一種)
    2階は第三種換気
    メリット:コストを抑えながら、重要な部分は熱交換換気
    デメリット:バランス調整が難しい ➡ 予算を抑えながら、冷暖房効率を考えたい場合におすすめ!

計画換気で重要なポイント

  1. 「C値」とセットで考える(C値 1.0以下なら第一種換気がベスト)
  2. 熱交換換気を使うと冷暖房効率UP&光熱費削減
  3. 換気経路をシミュレーションして設計(どこから空気を入れ、どこから出すか)
  4. フィルターのメンテナンス性を考慮(手軽に掃除できるものを選ぶ)
  5. 排気はキッチン・トイレ・洗面所、給気はリビング・寝室が基本

まとめ

  • 気密性が高い家(C値 1.0以下)なら「第一種換気(熱交換)」がベスト!
  • コストを抑えるなら「第三種換気」もあり。ただし、冷気・粉塵対策が必須!
  • ダクト式 or ダクトレスの選択はメンテナンスのしやすさを考える
  • 換気と気密(C値)はセットで考えないと、計画通りに動かない!

結論:「第一種換気(熱交換換気)」+「ダクトレス or ダクト式」が最もおすすめです。